「機械器具設置業」と「とび土工コンクリート業」どちらを取得したら良いでしょうか?と聞かれることが多いのですが、
機械器具設置業の内容には、「機械器具の組立て等により工作物を建設し、又は工作物に機械器具を取付ける工事」があり、
とび土工コンクリート業には、「足場の組立、機械器具・建設資材等の重量物の運搬配置、鉄骨等の組み立てを行う工事」とあり、
機械器具の設置の部分が被っております。
この2つについては、線引きが難しいと言われております。
産業機械の設置を行う事業と一言で言いましても、その機械や行う作業によって機械器具設置業か、とび土工コンクリート業なのかの区別していかなければいけません。
おおまかに分けますと、機械器具設置業は、立体駐車場を建設する際に使われる場合が多く、とび土工コンクリートは、車の部品をプレスしたりするプレス機械などの産業機械の設置の際に必要な許可の場合が多いです。
ただ、どちらも取得出来るならどちらも取得しておいた方が将来的には良いです。
ですので、とび土工コンクリート業と機械器具設置業は一緒に取得している会社が多いです。
ちなみに、行政が発行しております手引きには、機械器具設置工事業の見解は、「それぞれの専門工事に該当しない機械器具、あるいは複合的な機械器具の設置工事が該当します。機械器具設置業はそれ自体が工作物であるプラントや、建物と一体化して機能を発揮するエレベーター等を現地で建設する工事が対象となり、印刷製本機や食品製造機械等の生産設備を工場内に据え付ける工事を対象としたものでは ない。工作物と一体化することなく性能を発揮する、カタログ等に掲載されて売 買が行われている製品を納品し、アンカーで固定するような作業は、一般的に「とび・土工・コンクリート工事」に該当する。」とあります。
どちらか迷った場合や、わからないことが御座いましたら
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